ギルド合併「じゃないほう」FOD物語 2
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FODとAYの格差
FODとAYの格差は☆の数でいうと再編直後は数個ぐらいだったかもしれません。GP的には110M強と70M前後ぐらいの差にまでなっていました。また、HAATも単独では攻略できなくなったため、FODコアメンバーがHAATの度にFODに戻り、手伝っていました。ですが、その後のTWの導入により、120Mという数字が持つ意味が大きくなり、AYは早い段階で120Mを達成したため、この時点でも格差が加速していきました。また、GPが大きくなったころ、強力なメンバーも次々加入するようになり、もとはFODとAY間でメンバーを移動させて戦力を一極集中させることを試みていたものが、だんだんと考慮すらされなくなっていきました。FODからメンバーを移籍させるより、新規の加入者のほうが有力になってきたのです。TBに重点を置くプレイヤーが増え、ギルドのGPが大きな意味を持つようになりました。その結果、ユニットの揃っているGPの高いメンバーが加入してくるようになったためでしょう。
これは現在も影響があり、AYに所属していたメンバーが使い物にならないと判断されるとFODへ送られ、そのかわりのメンバーがFODからやってくるという当初約束されていたシステムが崩壊し、単純に新規メンバーをよそから迎え入れるという方式に切り替わっていったのです。 その結果、FODはカジュアルと使えないメンバーの墓場的なギルドになりました。正直、FODでがんばっていた人たちはこの扱いが好きだったとは思えません。でも、仕方のないことではあると思います。
AY降格組はGPが高くてもしょせん引退寸前ですから、まともに戦力とはなりませんでした。そして、FODのトップでもある、同盟所属メンバーの中間層はチャンスを与えられることも顧みられることも無くなったのでした。AYに所属していた同等レベルの人たちは、適当にやってもさらに多くの報酬を得ているのです。
FODに所属しているメンバーの多くはおそらく方針転換が得意ではありません。新しい物好きでないというか、あまり方針めいたものを持たない人も多いのではないかと思います。逆にAYに所属しているメンバーは流れに敏感に対処しているメンバーが多いのです。もちろん、得られるリソースに差があるので一概には言えません。ただ、本当に準備が2歩も3歩も遅れる傾向にあります。これは、しっかりとダメな点として記憶にとどめる必要があるでしょう。
ちょっと気になったのでFODに遊びに行く
しばらくたったころ、実家に帰省することがあり、その間ネット接続がいまいちになる可能性が大だったので、AYの人たちに期間限定でカジュアルになる可能性があるのでFODに移りたいと申し出ました。そして、快諾され、私の後釜もよそから迎え入れたと思います。FODの当時のオフィサーはとりあえず私を迎え入れてくれました。カジュアルでも戦力になりそうだからやれる範囲でがんばってくださいといったところでした。あまり長い期間ではありませんでしたが、FODの惨状に気が付くのは時間の問題でした。HAATを攻略したときの盛り上がりなどとっくに消え去り、カジュアルで非協力的な人たちが多くを占め、TBをやろうがレイドをやろうが適当にこなしている感が出ていました。それでも必死に元からFODにいたメンバーはギルドを支えていました。でも、この時期に新規で入ってくれた人たちの数人は、今ではコアメンバーと呼べるべき存在になっています。ただ、誰でも構わず迎え入れていたので、これが後々まで影響が出るのでした。
短期滞在が終わり
本来ならそのまま残ってもよかったのですが、AYでないとTBなどで必要なユニットのシャードも思うように集まらず、まずは必要なキャラクターを集め、強化しきったところで戻ってきて手伝おうと決心しました。当時、FODで集まるROLOのシャードも毎回10個程度で、IPDに至っては2個ぐらいでした。ですから、身勝手ではありましたがAYに戻ることにしました。その時、オフィサーが残念がっていたことが思い出されます。私レベルの普通のプレイヤーすら少数だったのです。そして、AYに復帰して、必要なものをそろえ始めたわけですが、ここでSTRが登場しました。かなり理不尽な出来でしたが、AYとしても当然のようにヒロイック攻略を目指すことになりました。それでもJTRの数が不足していたので、攻略に踏み切るまでの苦労は並大抵のものではありませんでした。そして、2回目のJTRイベントを迎えたころ、AYメンバー内の格差も広がっていました。
JTRをゲットできなかった人間は役に立たないとみなされFOD送りになりました。送られた人間はしばらくは一緒にやっていたようですが、現在では、ほとんど引退するか追放されるかのどちらかになっています。
そして、後釜は当然のようにFOD外からのメンバーを受け入れ、一方通行の体制が変わることはなかったのです。やがて、経験を積んだAYのメンバーたちはHSTRの攻略に成功しました。そして周回に入ったので、私も安定してトップ10に入り続け、比較的早い段階でトレイヤを解放することができました。
続く
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